相馬裕美(留学生伝道)

派遣国:イギリス/オックスフォード

「イギリスの留学生伝道と帰国者支援に遣わされて」


 私は27歳の時に英語と福祉を学んでいるときにイエス様に出会いました。
1年の滞在を経て、帰国直前になって私は不安になりました。日本ではクリスチャンに会ったことがなかったし、バイブルスタディはイギリス人達と英語でやっていたので、日本にクリスチャンはいるのか、日本語の聖書はあるのか、日本に教会はあるのか全くわからなかったのです。今はネットで簡単に調べられる時代ですが、当時はそうではありませんでした。もしかしたら私はフランシスコザビエル以来の最初の日本人クリスチャンかも知れないと本気で思いました。幸運にも私は帰国直前にロンドンで日本人宣教師に会うことができました。宣教師の先生は私にとって、初めて見る「日本人クリスチャン」でした。先生が話す日本語を「なるほど、Jesusは日本語で『イエス様』と様をつけるのか。Godも『神様』と様をつけるんだな」と新鮮に聞いていました。

帰国してからすぐに紹介された教会の礼拝に参加しましたが、一度も日本語の聖書を読んだことがない、日本語で聞いたことのなかった私にとって日本語の礼拝メッセージはとても難しいものでした。そのような中で、海外で信仰を持った人々が日本ではほとんど教会に行っていないという事実を知りました。神様がわざわざ私をイギリスに送り、イエス様に出会わせ、日本に帰国させたのは、神様が私を海外宣教と帰国者支援のために用いたかったのだということがわかりました。

今はイギリスの留学生宣教団体フレンズインターナショナルに所属してオクスフォードで留学生伝道に従事しています。オクスフォードには世界中からたくさんの留学生が勉強しに来ています。日本人学生をバイブルスタディに誘うと「キリスト教をもっと知ってみたい」と関心を持って参加してくれますが、彼らのほとんどは日本ではクリスチャンに会ったことがありません。帰国後はなかなか日本の教会につながらないのが実情です。また、留学生の中にはクリスチャンになって帰ったら迫害される危険性のある国から来ている学生もいます。私たちは宣教と同時に留学生の帰る国の状況をしっかりと知る必要もあります。そしてたとえ迫害の中でもしっかりと信仰を持って生きられるようにイエス様にしっかりと繋がって帰国して欲しいと願って宣教しています。

これまでの宣教の歩みは決して平坦ではありませんでしたが、神様はどんな時にも私を励まし、力づけてくだいました。そして新たにアンテオケ宣教会の宣教師として宣教できることを神様に感謝しています。みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。(2テモテ4:2)

祈りのレター