山舗 岳(休会中)

派遣国:タンザニア/ダルエスサラーム

Profile
山舗 岳
札幌出身。
2013-15年、青年海外協力隊としてタンザニアに数学教師ボランティアとして派遣された経験あり。
約3年前(2018年)に受洗。
宮崎県の公立学校で2年間務めた後、主の導きによりタンザニアのクリスチャンスクールHOPAC(Heaven of Peace Academy) での数学教師としての召しを受ける。
2021年4月に関西聖書学院に入学し3ヶ月間学んだ後、2021年8月より教育宣教師としてタンザニアに派遣。

「タンザニアでの働きを終えて」

主の御名を賛美します。今、私は2年間のタンザニアでの働きを終えて日本に帰国しようとしています。これまで大変なことも色々とありましたが、いつも主が守ってくださり、この2年間の働きを無事終えることができました。また、今振り返ると本当に素晴らしい出会いと経験をたくさんさせてもらったことを実感しています。神様の大きな恵みと祝福に感謝です。そして、その背後にあった皆さんの尊いお祈りとサポートに心から感謝いたします。
 タンザニアに来た当初は毎日が試練の日々でした。特に英語が十分にできなかったので、色々な場面で苦労した事を思い出します。授業では言いたいことがうまく言えずにもどかしい思いをすることがよくあったし、スタッフのミーティングでは3割くらいしか内容を理解することができませんでした。生徒や先生とのコミュニケーションが怖く感じられました。それに加えて毎日の授業準備、テストの作成、採点、生徒のノート点検などに追われて、家に帰ってからも仕事をして疲れ果てて、いつの間にか寝ているといった状況でした。当初はスクールバスで通勤していたので、毎朝バスの中で、神様がなんとかしてくれるように必死にお祈りしたのを覚えています。神様は私の祈りを聞いてくださり、最後まで守り導いてくれました。英語や仕事にも徐々に慣れていきました。自分の力不足を感じることも多々ありましたが、神様はそんな私を用いてくださいました。私は自分の小ささを認めて神様に信頼することを学びました。
 また、この2年間に学校の外でも色々な経験を積むことができたのは感謝でした。HOPAC での高校生ミニストリー、教会での教会学校やユース集会の働き、現地の孤児の支援や教会のサポートなど、多方面で神様の働きのために仕える機会を与えられました。初めてのことも多く十分な働きができたかはわかりませんが、これらを通して多くのことを学ぶことができました。他にも現地の日本人に証ししたり、聖書の学びを一緒にしたりできたことは喜びでした。特に、私の10 年来の友人が救いに導かれた事は忘れられない出来事です。私はタンザニアで生活を始めた頃、彼の家に同居させてもらい、自分の証をして福音を伝えていました。しかし彼は頑なに拒絶していました。ところが、別々に住むようになってしばらくした頃に偶然出会い、一緒に朝食をすることになりました。そして彼の口から「イエス・キリストを信じてみたいと思う」という言葉を聞きました。大きな驚きと喜びの入り混じった気持ちになりました。それから信仰告白、聖書の学び、洗礼に導かれました。本当に嬉しい出来事でした。
 これら全ての事は私一人の力で決してできることではなく、多くの方々の祈りとサポート、聖霊による働きがなくてはできなかったと確信しています。改めてありがとうございました。そして真実で良い父である神様に感謝いたします。
「主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。」(詩篇121 篇8 節)

※山舗宣教師は2023年7月に日本に本帰国されました。現在は今後の働きに備えて関西聖書学院で学ばれています。引き続きお祈りください。