山舗 岳(教育宣教師)


派遣国:タンザニア/ダルエスサラーム
Profile
山舗 岳
札幌出身。
2013-15年、青年海外協力隊としてタンザニアに数学教師ボランティアとして派遣された経験あり。
約3年前(2018年)に受洗。
宮崎県の公立学校で2年間務めた後、主の導きによりタンザニアのクリスチャンスクールHOPAC(Heaven of Peace Academy) での数学教師としての召しを受ける。
2021年4月に関西聖書学院に入学し3ヶ月間学んだ後、2021年8月より教育宣教師としてタンザニアに派遣。

「生徒の祈り」
『あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」という年月が近づく前に。』(伝道者の書12章1節)
私が働いている学校HOPACでは、「ヤングライフ」という高校生向けのミニストリーが行われています。私は普段は中学生を教えているのですが、1月に参加した高校生キャンプをきっかけに、このミニストリーにスタッフとして参加しています。先日は学校の近くの施設で、オールナイトのイベントがあり、生徒約30人の他、教師など大人も約15人が参加しました。夜通しで賛美したり、メッセージを聞いたり、その他にも様々なプログラムがあって、神様と向き合い交わる時間を持ちました。その中で私が心打たれたのは、熱心に神様を求める生徒の姿です。
ある生徒は、自分で作った祈りのポエムをみんなの前で臨場感あふれる演技で朗読しました。それはまるで、旧約聖書に出てくる先人たちの心の叫びのような祈りでした。その生徒の心の葛藤、神様に対しての思いと祈りがまざまざと表現されていて、心に迫ってくるものがありました。また、一人ひとりが散らばり、施設の敷地内に設置された各ポイントで、そこに書かれた指示に従って祈るというプログラムがあったのですが、そのとき目にしたのは焚き火の前でひざまずき、熱心に祈る生徒の姿でした。そのポイントでの指示は、自分の罪を紙に書き表して焚き火に投げ込み、悔い改めの祈りをして赦しを受け取るという内容でした。その生徒は自分の罪と向き合い、悔い改めの祈りをしていたのだと思います。私は心注いで祈るその生徒の姿に心打たれ、何か崇高な尊い姿を見たような気がしました。
私はこのように神様を熱心に求め、イエス・キリストに従う生徒が一人でも増えることを願っています。そして彼ら自身が本当の意味で豊かな人生を歩み、彼らが地の塩、世の光としてこの世界で多くの人に神様の愛と働きを証してほしいと願います。そのために私自身も熱心に祈り、自分を捧げていきたいと思います。