在原 繁・津紀子 宣教師 派遣国:アルゼンチン/ミシオネス

Arihara
Profile
静岡県生まれ。関西聖書学院、MTC(宣教師訓練センター)で学ぶ。
1988年 アルゼンチン日系人伝道に5人家族で出発。アルゼンチン、ミシオネス州ポサダス市を拠点とし、パラグアイを含め毎月11カ所 (3000Km)を巡回伝道。サンハビエル開拓伝道を応援後、現在、モンテカルロにて現地開拓伝道を応援。

御殿場純福音キリスト教会ホームページ http://www4.tokai.or.jp/gotembanewhope/

◎現地からのレポート

    arihara

    「残った炭火」
    アルゼンチン/ミシオネス 在原 繁・津紀子

      荒れ果てた領地を見て彼は心を痛めた。それは晩秋のことで、「ただでさえ悲哀の立ち込める状態である所へ『自然』が物悲しさを添えていた。荒れ果てた、誰も顧みる者もない寂れた村を一つまた一つ通るたびに、眼前に展開する光景を見て、多感な年若き藩主の心
    は深い衝撃を受けた。」…「この目で我が民の悲惨を目撃して絶望に襲われていた時、目の前の『小さな炭火』が今にも消えようとしているのに気づいた。大事にそれを取り上げ、そっと辛抱強く息を吹きかけると、実に嬉しい事にはよみがえらすことに成功した。」
     上記は、養子縁組で米沢藩へ赴いた上杉鷹山(ようざん)のお国入りの様子です。鷹山を待ち受けていた光景は、ただ絶望だけでした。負債で喘いでいた藩の村々から領民は逃げ出し、田畑は荒れるに任せた状態だったのです。それは死の世界そのものでしたが、鷹山の心に希望の火を灯したのが、手元の残った炭火だったのです。「この炭火が他の炭に燃え移れば、火は大きな力になる…。」希望を抱いた鷹山はここで立ち上がります。そして「見えるものに対処しているだけでは本当の改革はできない」という金言をもって藩の大改革に着手、やがて豊かな藩へと造り変えたのです。
     去る9月中旬、宣教地に再赴任した私たちは、眼前の光景に溜息をついていました。大自然の中、花々は色鮮やかに咲き誇り、息を呑むような美しさでした。しかし州の町々は活気を失い、主幹産業である「製材業」の多くは休止、労働者は日雇いでどうにか生きているのです。モンテカルロの町は沈み、商店の半数は閉店していました。店主とその家族は何処へ行ったのか?市民は日々を生き抜くことに必死で、道往く人々の眼は宙をさまよい、覇気は感じられません。経済恐慌が市民を絶望の淵へと追いやっている光景を目のあたりにしました。しかし「残った炭火」は、ここ宣教地でも見出すことができました。輝いた聖徒たちの姿がそれです。そのエネルギ-の源は教会の祈祷会にありました。人々は本気で神様に近づいているのです。躍動感あふれる祈りと賛美の輝きは、神の愛と聖霊の油注ぎの実証ではないでしょうか。
    「しかし、正しい人はその信仰によって生きる。」ハバクク書2章4節(繁)
     
  • イグアスの滝


 

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