三輪修男・文子

派遣国:韓国/ソウル市竜山区

Profile
大学時代に主を信じる。
1976年から神戸で牧師をして後、1989年家族と共に韓国に留学。
その後、今日までソウルでの伝道を続ける。
現在、カベナントチャペル日本人教会牧師。

「天国に帰られた趙鏞基牧師から教えられたこと」

 今年9月14日、韓国ヨイド島にある収容人数1万人の世界最大級の会堂を建てた純福音教会・趙鏞基(チョー・ヨンギ)牧師が、使命を果たされて天国に帰られました。趙牧師は、1950年代、社会的にも経済的にも政治的にも困難な状況にあった韓国の人々に、福音を通して神への信仰と恵みを受けるように伝えた牧師でした。私は、今から33年前に韓国の神学校で学ぼうと韓国に渡りました。その時、ヨイド純福音教会で開かれた会議に出席し、暖かいもてなしを受け、韓国の教会成長を学んだ者です。当時、“ 教会成長” は、世界的にも関心のある主題で、日本でも多くの著書やセミナーが開催されていました。しかし、実際にその現場に行って、趙牧師に接しながら話を伺うと、教会成長は理論ではなく聖霊が働く人々の中で行われることを実感したものです。
 まず、趙牧師の説教にかける情熱と迫力に圧倒されました。これは、日本の神学校が学ぶべき課題であります。説教とは講義や聖書解説ではなく、説教者の人格がほとばしり出るように、情熱的でなければなりません。それゆえ、説教者が原稿を見ながら、虚ろな目で会衆や壁を眺めながら話しては、会衆は興味を失って退出してしまいます。内容の全てを暗記してしまうほど習得し、説教中は一人ひとりにアイコンタクトで語ることを学びました。日本の神学校では習わなかったパブリック・スピーキングのことです。
 このほか区域礼拝にも参加しました。韓国はお国柄、それぞれの地域・地区に特徴があり、経済的に同じレベルの人々がモザイクのように集まって町を形成しています。例えば「何々洞(町)」といえば、「○○の人々が住んでいる地域」と言われるように、区域礼拝には同じ階層の仲間の人々が集まるコミュニティとなるわけです。日本のように同じ地域だからとマネをして機械的に集まってもコミュニティが形成されにくいのです。このあたり、韓国から学ぶとしても、韓国の文化と風習を理解しなければなりません。紙面の関係で今回はここまで。(修男)