久米 麗(教育宣教師)


派遣国:インドネシア/サラトガ
Profile
東京出身。
2010年、日本バプテスト連盟 多摩川キリスト教会にて受浸。
東京バプテスト神学校卒。
子ども絵画教室、児童書・文芸書出版社、保育園での働きを経験し、
2018年より多摩川キリスト教会の宣教師候補者となる。
2020年に関西聖書学院の宣教師訓練コース受講。
2022年、日本バプテスト連盟派遣宣教師である野口日宇満師子女の教育宣教師としてインドネシアへ派遣。



「レバランに招かれて」
乾季が近づき、暑い日々が増えました。肌が焼きつくような日差しを感じます。先日2023年4月の結祈の中で、教育宣教師としての働きの報告と証の時間をいただきました。参加された皆様のお祈りとともに、とても大きな主の励ましをいただきました。本当に、宣教の働きは個人的なものではなく、全ての人がキリストの身体の部分として召され、一体となって宣教していることを改めて実感する時となり、大変感謝でした。
先日私は、不思議な導きで交わりが始まったクリスチャンのインドネシア人の友人に、レバラン(日本のお正月にあたるようなもの)の家族のお祝いに誘われて行ってきました。友人の実家はムスリムです。クリスチャンであっても家族はムスリムと言うことがあります。そして、インドネシアではクリスチャンもムスリムも家族一緒に伝統的なお祝いをします。
その夜は総勢108名もの家族が各地から集まり、神さまと互いへの愛と感謝、再会の喜びに溢れていました。その大家族は、私の友人であるムスリムの祖母とその姉妹から始まり、4世代が集まっていました。クリスチャンとムスリムが半々と言った感じでしたが共に集い、祈りで始まり、祈りで終わりました。彼らは大切な家族の集いに、外国人で歴史的にも深い傷を負わせた日本人の私を、また友人は家族ごとの写真タイムに私も一緒に入れてくださり、本当に暖かく迎え入れてくださいました。
真っ直ぐで、愛と笑いの絶えない陽気なインドネシア人の姿を見、時間を共にし、またキラキラと光るムスリムの方々の笑顔をたくさん見ることができ、彼らに注がれる主の愛を深く覚えました。この時を与えてくださったのは主です。私も彼らも、みな主の前に同じ魂。主は等しく全ての人を愛しておられるお方であることを改めて覚え、主を賛美し感謝します。教育宣教師としてインドネシアでの働きに召されていますが、この地の魂を深く愛する主と共に、主が開かれたこの交わりを主が導いてくださるようにと願い祈っています。背後よりの尊いお祈りを心から感謝します。